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「なぜみんな、あの映画に執着するのかね? もはやどこにもそんざいしないのに」

戦後、フリッツ・ラングが述べたこの言葉こそ、『メトロポリス』の魅力を的確に表現するものはない。『メトロポリス』は存在しない。少なくとも完全版は。だからこそ人々は『メトロポリス』を探し求める。



未来の都会メトロポリス/機会の都会メトロポリス/空想の都会メトロポリス

昭和3年、『メトロポリス』 のノヴェライズを翻訳した秦豊吉は、この原文にないフレーズをさりげなく付け加えた。空想の都会メトロポリス。それはどこにも存在しない。だからこそ人々はメトロポリスを夢見る。



日本における『メトロポリス』の輸入〜公開にいたる経緯とマスコミの反響は、春風社『妊娠するロボット』の拙稿 (松中正子&会津信吾「メトロポリス伝説」) をご覧いただくとして、ここではスペースの関係で同書に洩れた画像資料をご紹介します。





「メトロポリス」上映中のウーファ・パラスト・アム・ツォー。ドイツでは成人指定だった。




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2010年2月12日

ベルリン国際映画祭にて

最新復元版を公開!



同日夜8時35分より、ARTE局が最新復元版と53分の
ドキュメンタリー番組 Voyage a Metropolis を放映。

以下ARTEテレビのサイトのキャプチャー
 







特設スクリーンをブランデンブルク門に設置して映し出された「METOROPOLIS」

この日の気温は−2℃。寒そう〜。





以下二つはアルゼンチンで発見されたフィルムから復元されたシーンの一部。


ヨシワラの入り口。




タクシーの中の痩せた男と労働者11811号。



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asahi.com 2010年2月13日の記事

SFの傑作「メトロポリス」、ベルリン映画祭で復活
(asahi.comにリンク)


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