日時 : 8月22日(火) 午後2時〜
場所 : 神戸女子大学教育センター特別講義室
(神戸市中央区中山手通2−23−1、JR・阪神・阪急三宮駅より徒歩15分)
神戸女子大学
報告
「マッドサイエンティストの1930年代」 吉田司雄
なお、8月22日の第2回公開研究会では、以下のような映画を部分的に上映しながら、当時「新青年」等に発表されたマッドサイエンティスト小説の背景を探ります。
※印は古典SF研究家の會津信吾氏のコレクションから特別にお借りしたもので、その他現在日本ではビデオ・DVD等で観ることのできないものを何本かお見せする予定です。
『フランケンシュタイン』(1910年)
エジソン社製作。1980年代なかばに発見された幻の作品。日本未公開。
『人間タンク』(バートン・キング監督、1919年)※
チャペック『R・U・R』以前のロボット映画。魔術師ハリー・フーディニ主演。
『狂える悪魔』(ジョン・S・ロバートソン監督、1920年)
ジキル&ハイド映画中の最高傑作とされる無声映画。ジョン・バリモアのおぞましさ。
『メトロポリス』(フリッツ・ラング監督、1927年)
言わずと知れたSF映画の古典中の古典。今回はフランス発売DVD版で上映。
『モルグ街の殺人』(ロバート・フローリー監督、1932年)※
原作からの大いなる改変。マッドドクターが猿との混血児を生ませようと少女を誘拐。
『ドクターX』(マイケル・カーティス監督、1932年)※
本格的カラーシステムで撮られた最初のホラー。スクリーミング・クィーンの誕生。
『透明人間』(ジェームズ・ホエール監督、1933年)
H・G・ウェルズの原作に忠実? マッドサイエンティスト物の定型的物語構造。
『透明光線』(ランバート・ヒルヤー監督、1936年)※
新光線ラジウムXの恐怖。暗黒に燦然と光を発する科学者の肉体。
『悪魔の人形』(トッド・ブラウニング監督、1936年)※
女装して人形屋の主人になりすました銀行家の復讐劇。人間を縮小する液体。
『ドクター・サイクロプス』(アーネスト・B・シュードサック監督、1940年)※
科学への不信と恐怖を凝縮した40年代SF映画の最高傑作。日本未公開。
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第3回公開研究会の予告
日時 : 10月14日(土) 午後2時〜(予定)
場所 : 神戸女子大学教育センター
報告1 「探偵小説とラジオ」(仮題) 永井敦子
報告2 「探偵小説と実話」(仮題) 小松史生子
問い合わせ先 : 安田 孝(078−411−3891)
吉田司雄(090−5436−2197) |