11月15日(月) 宣伝を二つ。まず勤務先の大学祭で、顧問をしているSF研究会の部屋に乱入(笑)し、プライベートなビデオ上映会を行なう。会津さんからお借りした、とっておきの珍品ビデオ。残念ながら日本文学協会の大会当日なので、午前中にしか上映できない。もしかして観客ゼロ、なんてとんでもないことにならなければいいのだけれど…。 もう一つは、日本児童文学学会での発表。今年の7月、京都の仏教大学での日本文学協会夏期研究集会(国語教育部門)で「「かわいそうなぞう」の神話」という題で発表したのを、会場で聴いて下さった児童文学研究者の宮川健郎さんが、東京でもやらないかと声を掛けて下さったもの。もちろんそっくりそのままとはいかないから、骨子は変えないものの全面的なリアレンジをする訳だが、はたしてどうなることか…。 それより当日のメインは、新札登場で話題の「野口英世」の伝記についての発表だろう。野口英世の偉人伝的な語られ方にはジェンダー論的にみても問題があって、『ビデオで女性学』(有斐閣ブックス)を参考に映画『遠き落日』(神山征二郎監督、1992)を使って、授業で取り上げたこともあるのだが、子供向け伝記読み物の中で、その生涯はどんな風に神話化されてきたのだろう。今からワクワクしてしまう。
エジソン社製作の『フランケンシュタイン』は、もう現存していないと長く思われていた幻の短編映画です。チャールズ・オーグルが映画史上初めて演じたモンスターは、有名な1931年公開のユニバーサル映画の『フランケンシュタイン』、あのボリス・カーロフの印象深いメーキャップのモンスターとは全く異なっています。また、メアリー・シェリーの原作小説でも1931年版の映画でも、若き科学者のフランケンシュタインは墓場から持ってきた死体を縫い合わせてモンスターの身体を作りますが、このエジソン社版では大きな鍋に化学薬品を次々と放り込むとクローゼットのような箱の中でモンスターがむくむく立ち現れるという、錬金術風の演出が施されています。無気味なモンスターの姿は当時あまりに怖すぎると、上映禁止にした州までありました。 併せて、古典SF研究家として有名な會津信吾さんから特別にお借りしてきた珍品モンスター映画ビデオをダイジェスト上映します。普通の映画館ではまず上映されず、ちょいとそこいらのデオレンタル店も絶対に置いてない。この機会を見逃したらおそらく一生お目にかかれない映像ばかり。心ある方はぜひ御来場を。
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10月31日(日) |
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10月28日(木) 一柳廣孝さんと某出版社の編集の方お二人とで飲む。用向きは秘密。一柳さんは先 日、「幽」編集長の東雅夫さんのインタビューを受けたそうな。何を隠そう、東雅夫 さんは大学の同じ専攻の同期生(卒論の指導教授も一緒)で、NHKテレビ「生活ほっ とモーニング」の杉浦圭子さんと東さんとが、同期中のニ大有名人(出世頭)なので ある。大学時代、杉浦さんは篠山紀信の撮影で「週刊朝日」の表紙を飾り、東さんは 「幻想文学」の前身であるガリ版刷りの「金羊毛」をスロープ上の出店で販売してい た。あれからもうウン年…。 一柳さんへのインタビューは「幽」次号に掲載されるそうだが、東さんのHPでも 「アヤしい研究室訪問」としてちらっと紹介されている。一柳さんご自慢の「髪の伸びる人形」が写真公開されているので、ぜひこちらを。 http://blog.bk1.jp/genyo/archives/2004/10/index.html |
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10月18日(月)
一昨日、昨日と日本近代文学会の秋季大会が奈良大学であった。運営委員でもあり、 いろいろ気をつかうことも多く、へとへと。もっとも二日とも、奈良教育大の日高佳 紀さんに誘われるままに夜中の3時過ぎまで呑んでいたのだから、自業自得ではある のだが。特に二日目、三次会のカウンター・バーに行き着いた頃には人数もどんどん と減り、最後は大会特集に学会外からお招きした苅部直さんとこちらと、大会を手伝っ てくれた奈良教育大の学生たちだけに。苅部さんは1965年生まれの東京大学大学 院法学政治学研究科助教授で、著書に『光の領国 和辻哲郎』(創文社)をお持ちの日本政治思想史研究者。淡々とアルコールを口にされるのだが、その風貌に似合わず、 いや強いこと強いこと。さすがにへたばり、後を学生たちに頼んでホテルへと戻る。 大会自体とは関係ないのだが、実は奈良滞在中にショックなことが幾つかあり、そ れがアルコール量と疲労感を増大させていたのかも知れない。帰宅後、ビデオで昨日の秋華賞を見る。休憩時間にこっそり電話投票で購入した、父がサンデー系の馬を除 いた5頭+一番人気ダンスインザムードの三連復ボックス馬券が的中していた(1000円)。ふぅ…。 |
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10月13日(水) 「日本近代文学」第71集が届く。横井司氏が「展望」欄の「探偵小説と日本近代文学研究」で拙編著『探偵小説と日本近代』に触れてくれている。全面肯定という訳ではないと思うが、やはりありがたい。 |
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9月20日(月) 少しだけ自慢話。中央競馬でも1着から3着までの馬を着順通りに当てる三連単馬券の発売が始まった。従来の馬券以上に難しいが、的中すれば配当もでかい。この夏、8月14日の土曜日まで北海道にいたのも、実はこの日が札幌競馬場での三連単先行発売の初日だったのた。当日発売された2レースと前日発売のクイーンステークスの三連単馬券を購入。結果はすべてペケ。だが、いち早く三連単になれておいて、結果大正解だったと思う。 9月11日からいよいよ全国発売。普段はPAT(電話投票)で買っているのだが、いまのソフトでは三連単は購入できない。しかし、先週は土日とも場外馬券売場へ出かけられず。18日の土曜日、午前中の非常勤先の授業を終えた後、ようやく忙しさの合間を縫うようにして、後楽園のウィンズに立ち寄る。中央競馬の三連単では、まだ期待ほど大きな配当はでていない。100円が1万倍以上になって戻ってくる百万馬券さえまだだが、そろそろ荒れてもよさそうだ。この日最も混戦ムードなのは中山
の最終12レース。内寄りの先行馬有利とみて2番、5番、6番、7番、8番、9番の馬6頭の三連単マルチボックス120通りを100円ずつ購入。本来ならばここでテレビ観戦するのだが、仕事がたまっているのでそれもままならず研究室へと戻り、ラジオでレース実況を聴く。レースはほぼ予想通りに展開し、人気薄の6番レディアンスシチーが最後突き抜ける。アナウンサーが「大変な結果になりました」と興奮し、「オッズを読み上げるのがこわい」とまで言う。三連単1020920円。中央競馬初の百万円馬券ゲットかと思いきや、確定を待っている間に札幌の最終も三連単が百万円を超えたことを告げられ、それだけが少し悔しい。 |
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8月20日(金) 瞬く間に時が過ぎてしまった。まるっきり日記の体をなしてないけど、久しぶりの近況報告。8月4日から14日まで北海道に行っていた。5日に日本近代文学会北海道・東北地区研究集会の「ミステリ小特集」で「スパイ小説という問題系」という題の発表。翌日、バスによる文学散歩で有島記念館や木田金次郎美術館へ。翌々日、ノーザンファーム早来へ。競馬ファンなら知らない人はいない日本でトップの繁殖育成牧場の一つだが、一般の見学申込みは一切受けつけていない。しかし今回、あるコネクションで特別に見学することができたのだ。今年のセレクトセールで4億9千万の価格レコードを記録したダンスインザダーク×エアグルーヴの牡馬を始め、社台グループの誇る種牡馬や繁殖牝馬、さらに夏の休養で戻ってきていた今年のダービー馬キングカメカメハや現役ダート最強馬と目されるアドマイヤドンなどがいたと言えば、思わず垂涎の出る人もいるはずだが、あんまり詳しくはここには書きにくい。その後も札幌の円山動物園、そして7月には上野動物園の入場者数を超えたと今話題の旭川の旭山動物園などをまわってきた。 |
1月8日(木)
學燈社の「國文學」2月臨時増刊号「日本の童謡」が届いた。「催馬楽・梁塵秘抄からとなりのトトロ・だんご3兄弟まで」というキャプションが表紙についているが、この本の一番最後の方に歌詞が収められた「ひょっこりひょうたん島」「黒ネコのタンゴ」「だんご3兄弟」の短い解説を書いている。 |
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1月1日(木)
謹賀新年。昨年の元旦は在外研究先のパリで迎えた。異国にいたのが遠い昔の出来事のように思える。気のせいか、日本の年末は無闇に慌ただしく感じられた。 |
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